立体図作品集 2025
![]() |
秋月 『トゲの山 妙義山』 群馬県南西部に位置する妙義山を北西方向から撮ってみた。それと共に、手前には御岳と谷急山からなる谷を写してみた。妙義山は浸食に強い安山岩と浸食に弱い凝灰岩から成り、侵食具合の差でギザギザとしているのが特徴である。作成した3D画像は標高を2倍強調させギザギザ具合を表現した。個人的には画像奥の東側から作成したかったが、地理院地図特有の影の仕様により断念した。そちら側からだと信越線からの車窓に近いよりギザギザとした妙義山(筆者の記憶)を写せるはずである。 |
![]() |
カズ 『伊豆東部火山群鳥瞰図』 伊豆半島東部にはスコリア丘や噴火口などの単成火山地形が多く残存している。小室山や大室山、矢筈山は16,000~4000年前に形成されたスコリア丘である。画像左下の遠笠山は約140,000年前に形成された火山で伊豆東部火山群の中でも古い年代に形成された。また、大室山と小室山の中間に位置する一碧湖は火口部に水が溜まって形成されたものである。これらの火山活動によって形成された地形により伊豆半島ジオパークの一部に指定されている。 |
![]() |
まむ 『阿蘇五岳』 私の祖父母の家がある阿蘇山のカルデラから見る阿蘇五岳が綺麗なので、その方角(上が南方向)から見た阿蘇五岳を作画することにした。 自分で作る色別標高図で平野部が緑、山地の高い部分が赤色になるように設定し、高さは分かりやすいように1.6倍にした。 北側から見た阿蘇五岳は涅槃像という横たわった仏様に見えることから、田んぼに映った阿蘇五岳は逆さ涅槃と呼ばれている。 |
![]() |
ろみ~ 『なぜそこに山!?』 これは愛媛県吉田町の鳥瞰図である。ソフトはWebODMを使用し,写真は航空写真閲覧サービスからダウンロードした。PC設定は.configファイルからSwapを30GB追加で割り当て,画像のサイズ変更をオフにした。使用した画像は10枚。河内川の左岸側ではの犬尾城跡がある山が障壁となり,河口の平野が形成されていないのが特徴で左岸と右岸の町の発展の度合がかなり異なることが鳥瞰図を通して確認出来る。 |
![]() |
テラ 『見えない川を見る』 高校時代を過ごした板橋区,北区,豊島区周辺には,自分の居住地と比べて坂が多く自転車で通学するのがとても大変だったので,その地域の高低差を着色し,高低差の倍率を10倍に誇張することで,高低差の少ないルートを見つけようとこの図を作成した。すると,いくつもの谷地形が形成されていることが分かり,その谷にそって区境や,暗渠のルートと重なることが分かった。高低差を強調することで,川の流路を確認することができる。 |
![]() |
あらこ 『羽田空港離陸直後の機内より望む富士山』 この鳥瞰図は、羽田空港D滑走路から北東に離陸後、東京湾上空を旋回し西へ向かう際に見える景色を地理院地図3Dで再現したものです。 標高が高くなるにつれ青色が濃くなるようにしています。また、標高2500m以上を白とすることで、富士山が「青と白のツートンカラー」で目立つように色付けし、倍率は1.5倍にしました。そして全体を傾けることで離陸時の臨場感を表現しています。 |
![]() |
ながい 『スピード狂の方へ』 駒澤大学から川崎方面へ自転車で帰宅するとき国道246号線と駒沢通りをよく使うのだが、246の方は大方下りが続いていてスピードが常に出ている状態で楽に快速で帰宅ができる。しかし、交通量と路駐が多いので危険度は高い。駒沢通りの方は多摩美術大学のところまで上がったり下ったりで楽ではないがその大学を超えると一気に急降下するのでそこが楽しい。どちらの道も最高速40キロは出る。 |
![]() |
デオキシリボ助 『三宅島のカルデラの絶景』 今回は三宅島火山を倍率2倍で表現してみた。三宅島火山は標高775m、直径8㎞の成層火山で、そのカルデラは直径約3.5km、深さ約500mにもなる大きなものになっている。そのため、島の外観に占める存在感も非常に大きい。また、約20年周期で活動している活火山であるため見た目が変わることもあり、実際に古くはカルデラの中に更に直径約1.6kmの八丁平カルデラが存在していたが、2000年の噴火の際に八丁平カルデラは消滅し、新たに直径1.6kmの新たなカルデラが誕生するなど、噴火のたびに姿を変えている。この3D画像から、カルデラの大きさと深さがわかっていただけたら嬉しい。 |
![]() |
FM 『日高山脈と十勝平野を流れる川』 私にとっての山のイメージが日高山脈だったため、日高山脈と十勝平野を流れる大小様々な川を作画した。日高山脈から十勝川や歴舟川へ向かって流れる小川が多く、実際に平野を車で走ってみるとその目で分かるのだが、地図上では分かりにくいと感じたため、立体的に作画してみようと思い、自分で作る色別標高図、陰影起伏図を用いて作画した。 |
![]() |
すがちゃん 『盛岡?雫石の盆地地形と岩手山の姿』 南東方向からの雫石盆地?盛岡市街地?岩手山の鳥観図を作成した。岩手山は標高2038mで、岩手県最高峰であると同時に盛岡市内の殆どの地点から眺めることができ市民に親しまれている。また岩手山はしばしば南部片富士と呼ばれるが、その名の通り美しい円錐形をした東半分と荒々しい印象の西半分から構成されている。これは岩手山が岩手東火山と岩手西火山の2つの火山から構成されているためである。盛岡市が所在する北上盆地の最北部と雫石盆地の間は標高350m程度の丘陵で隔てられている。盛岡市は北上川と雫石川、中津川の三川が合流する地点にあり、市街地北部では北上川は渓谷を刻んでいる。雫石川には御所ダム、北上川には四十四田ダムが存在し、この鳥観図では湖面が分かりやすいよう色分けを工夫した。雫石盆地を南北に流れる葛根田川は上流部で岩手山と奥羽山脈の間に葛根田渓谷を切り刻んでおり、地熱発電所も所在している。 |
![]() |
ペンギン『秋の弥彦山』 新潟県の燕三条付近から眺めた弥彦山の鳥瞰図を作成した。弥彦山は標高634mでスカイツリーと同じ高さだが、山の中では標高の高いほうではない。しかし水田の広がる越後平野では目立つ存在である。祖父母の家を訪ねる時に燕三条駅を利用するので、平野の中に存在感を強く出す弥彦山の風景がお気に入りである。この鳥瞰図では地理院地図の「自分で作る色別標高図」を用いて、標高10m未満を黄色、それ以上を緑系の色に設定し、秋の水田の風景を再現した。また「高さ方向の倍率」を1.2倍に設定し山の高さを際立たせた。 |
![]() |
シャチ 『関越トンネル』 説明:これは地理院地図3Dを利用して作成した、関越トンネル周辺の山々の鳥観図である。高さの倍率は1.0倍で作成した。関越トンネルは新潟県と群馬県の境にある三国山脈の谷川岳を貫いており、トンネルは全長約11キロある。これは山岳道路トンネルとしては日本で最も長い。谷川岳は標高1977mあり、関越トンネルがあることで安全に、時間も短く、県をまたぐことが可能である。地理院地図の自分で作る色別標高図と標準地図を用いることで関越トンネルのすごさがわかる。 |
![]() |
きむしゅう 『見る方向に顔の形を変える恐怖山(御嶽山)』 地図のモードを色別標高図、陰影起伏図(透過率66%)、傾斜量図(81%)にし、北側の方向から見た鳥観図である。この山は、何回か噴火をこれまでに繰り返しているが、火口と思われる場所や溶岩ドームの決壊した箇所と思われる場所から河川の流路のように溶岩の跡がみられる。北側から見たとき、同じような形をした山が二つあることがわかるが、後ろ側(南側)から見たときは、重なって見えるだろうと予想できる。また、南側には、比較的標高の高い山々が連なっているが、北側はそれほど高い山々は見られないことがわかる。 |
![]() |
まめ 『陸前高田市の東日本大震災における津波浸水被害地域』 部活の夏合宿でお世話になっている民宿のある、岩手県陸前高田市米崎町松峰周辺の鳥瞰図である。気仙川の流域から東側には標高2mほどの低地が広がっていて、津波による浸水被害が広い範囲で起きていたことがわかる。一方米ヶ崎のあたりは標高20mほどの高台になっていて、海から100mほどしか離れていないところでも浸水被害から免れた。お世話になっている民宿は地図中の脇の沢のあたりで、坂を上ったところにあるため津波による大きな被害は受けなかったそうだ。 |
![]() |
ゆう 『高速道路から見た那須岳』 東北自動車道那須高原サービスエリアから那須岳周辺の鳥観図を作成しました。500メートル区切りで色を分けており、高くなるほど色を濃くした。また、高さを3倍にして那須岳の急激さがわかるようにした。鳥観図から、高速道路の近くは比較的標高が低い土地が広がっているけれど、那須岳のほうは急激に標高が上がっていることがわかる。 |
![]() |
ほたる 『雲仙普賢岳及び眉山の火山地形』 陰影起伏図と火山基本図データ、火山土地条件図を重ね合わせてこの図を作成した。この図から、1991年に発生した大規模火砕流は最大でピンクの範囲まで到達し、他の火山噴出物とともに低地へ流出して堆積し、扇状地(黄色)を形成したことが分かる。また、1792年に発生した眉山の山体崩壊は、流出した岩屑により低地が約4キロも拡大したほど大規模なものであったことが分かる。さらに、普賢岳の山頂には溶岩ドーム(赤)も見られる。 |
![]() |
チヨウ 『阿蘇山の鳥瞰図』 阿蘇山の鳥瞰図を見ると、世界有数の大きさを誇るカルデラと、その中に位置する中央火口丘群の広がりがよく分かる。外輪山に囲まれた地形は、火山活動の壮大な歴史が目浮かび、人々の生活と自然が調和する独特の景観を生み出している。この美しい風景は、阿蘇の魅力を象徴し、鉄道や道路も通って、人々の生活圏と火山地形が密接に関わっている。 |
![]() |
ふう 『火山活動のある桜島』 地図は標準地図、陰影起伏図、自分で作る色別標高図を重ねました。標高図は5、10、30、50、100、300、500、1000mの間隔にした。高さ方向の倍率は3.7倍である。 火山噴火のイメージのある桜島に興味があったので今回選んだ。桜島の標高は1117mである。桜島は火山なので、標高が火山活動によりへんどうするのかと考えていたが、噴火前後の地殻変動は確認されていなかった。 |
![]() |
はや 『西の象潟 九十九島』 西から九十九島を望む。 鳥海山の北西に位置する国の天然記念物に指定されている、象潟の九十九島。鳥海山の噴火に伴う山体崩壊により大量の岩雪崩が日本海にかがれこみ、現在の松島のような風景できた。かつては、東の松島西の象潟ともいわれ、島々が浮かぶ美しい景色が広がっていた。 しかし、1804年の象潟地震で一体の地盤が2m隆起し、現在の干潟のような景観になった。地形図からは、地震による地殻変動が起こる前の海岸線であろう高台が見える。 |
![]() |
沼津のコアサポ 『沼津市を俯瞰して観る』 図を観てわかるように、沼津市は、北に愛鷹山(本来は、地図のさらに北に富士山があります)、南には駿河湾があります。駿河湾は日本一の深さ、富士山は日本一の標高を誇っているので、日本一の地形の「高低差」に恵まれています。 |
![]() |
kon 『飛行機から見る縄文海進』 「約6千年前の霞ケ浦周辺を飛行機の窓から見た」様子です。地理院地図の航空写真と、自分で作る色別標高図を重ね合わせて作成しました。いまより海面が2~3m高かったという縄文海進にあわせ、標高0~3mを水面に見立てた青色に、それ以上は標高が高くなるほど濃くなる緑色に設定しています。より実感的になるように、縦長に切り抜いてみました。 |
![]() |
ささみ 『象潟』 秋田県にかほ市の象潟の鳥瞰図を作成した。象潟は、歌人の松尾芭蕉が訪れるなど古くから著名な景勝地であり、入り江に多くの小島が浮かぶ地形であった。18世紀ごろから陸地化が進み、1804年の象潟地震によって現在のような地形となった。課題では、かつて芭蕉も讃えた象潟のかつての姿を再現した。地形の色分けや海面部分の元の地図との色合わせなどに苦労した。 |
![]() |
あずき 『北側から望む磐梯山』 山体崩壊によって吹き飛んだ山頂と流れ山を視覚的にわかりやすく表現したいと思い、陰影起伏図と火山土地条件図 (磐梯山)を用いて、高さを1.5倍に強調して作成した。 この図から、山頂は1888年の噴火による堆積物等で形成されていることや、その後内側が大きく崩壊したことがわかる。また、磐梯山の北側には無数の流れ山が形成されており、当時の噴火の大きさを物語っている。 これらの風景の美しさから、今や写真家や観光客に人気の地域となっている。 |
![]() |
T 『上高地?田代湿原から望む梓川流域の地形』 これは国土地理院の地理院地図を用い、淡色地図に陰影起伏図と自作の色別標高図を透過率60%で合成して作成した、長野県松本市安曇上高地?田代湿原から北東方向を望む鳥瞰図である。縦方向には2.0倍の拡大を施している。この図には、梓川によって形成された小規模な谷底平野や瀬に加え、傾斜の大きな扇状地(沖積錐)が複数見られる。また、梓川の氾濫による被害を軽減するため、比較的標高が高く平坦に近い沖積錐の端部に沿って道路が整備されている。 |
![]() |
りゅうた 『大沼から見る駒ヶ岳』 地域調査入門の巡検で訪れた北海道駒ヶ岳と大沼公園周辺の鳥観図を、色別標高図?傾斜量図?陰影起伏図を重ね合わせ作成した。巡検に行った際、大沼から見る駒ヶ岳が壮観だったため、周囲との標高差がなるべく伝わるように作成した。東側の斜面がなだらかになっている所が山体崩壊の跡地である。大沼周辺に点在するポツポツとした物は泥流丘という、山体崩壊によって形成された小さな丘のような物である。 ゅうた |